漆画
1500年の歴史を誇る越前蒔絵の技術を応用し、漆を1色づつ重ねて作りあげる、希少な芸術作品です。
漆を重ね、色を重ねて、磨き、また色を重ねて一つの漆画が出来上がります。ひとつの作品が仕上がるまでに半年から1年かかることも。
時を経てさらに深みを増している色合いをじっくりとご覧ください
漆画ができあがるまで
①木板を平らになるようにペーパーで仕上げます
②土+黒呂色+生摺りを混ぜて、木板に塗ります。これを「さび」と言います
③3〜4日ぐらい乾かしていきます
「風呂」という杉でできた箱(130cm×100cm×50cm)
の中へ入れて水をぬらします
④乾かしたらペーパーで研ぎます
⑤黒呂色を塗ります
⑥3〜4日ぐらい乾かします
⑦ペーパーで研ぎ、3回目の黒呂色を塗ります。
⑧ペーパーで研ぎ、最後にコンパクト(油)で仕上げます。
これで一枚の板の完成です。
⑨図案を決めます。
⑩下絵の一面に色を塗ります
⑪3〜4日で乾かします
⑫ペーパーで研ぎ、下絵の色をもう一回塗ります
⑬書きたい絵の色を載せていきます。
簡単な絵は5層ぐらい重ねていく
難しい絵だと6〜10層重ねていきます。違う色へ移るときは必ず乾かします。これも1日〜3日かかります。サイズが大きくなるほど、時間が延びます。
⑭仕上げたら生摺りをかけます。
手のひらの厚い部分で磨いていきます。この作業が、5回ぐらい繰り返します。最後にてのひらの厚い部分で磨いて完成です。
作品のインスピレーションになった福井の原風景をご覧いただけます
(福井県観光連盟の動画より)