蒔絵師

  濵田慎一郎  

 

1500年の歴史と伝統の中で磨かれてきた越前漆器の蒔絵技術を継承して45年。
気鋭の蒔絵師 濵田慎一郎は、その蒔絵技術を現代風な絵画に昇華させた日本でも数少ない漆画作家です。 

一筆、一筆、10工程にも及ぶ漆塗り作業を経て生まれる独特の色あい、艶、輝き、そして、深みには、無音の世界を生きる、作者の魂の叫びが込められています。


伝統に新たな風を吹き込む漆画。

現代風の表現と筆跡が織りなす直線、曲線の美しさを
ごゆっくりとご高覧ください。 

蒔絵について

蒔絵は、漆器の数ある工程の中の最終段階に位置し、筆に漆を含ませ、模様を描き、その上に金銀の粉を蒔き、光沢の出る研ぎを繰り返し高度な技術を使って装飾していきます。


越前漆器の起こりは、1500年余の昔に遡るといわれています。当時の天皇に冠の塗り替えを命じられた漆塗りの職人が、黒塗りの食器を献上した際、天皇がその見事な艶に深く感銘され、製作と奨励されたのが始まりと伝えたれています。製品といえば丸物と呼ばれる椀類が殆どでしたが、角物と呼ばれる膳類なども作るようになりました。以後、重箱・手箱・盆・菓子箱・花器など一挙に製品群は多様化して、生産エリアも河和田地区全体に広がり、そこで生産される漆器は河和田塗りと呼ばれるようになりました。
​現在業務用漆器の産地として国内シェア80%以上で、ホテル・レストラン等で使用されています。

 仕事として製作している傍ら、余った時間と材料を生かして漆そのもの作品を研究し蒔絵の研磨を重ねて来られたのが、漆画の始まりです。

漆画の世界

漆を重ね、色を重ねて、磨き、また色を重ねて一つの漆画が出来上がります。ひとつの作品が仕上がるまでに半年から1年かかることも。漆画の世界をご覧ください。

冬景色や夜空など、凍てつく風を感じるような作品から、エネルギーや温かさを感じる、福井の風景画まで、時代を見つめてきた作者のインスピレーションが1枚に込められています。

10工程にもおよぶ漆塗りの技法を用いて一筆一筆描きあげる漆画。色を重ねては磨き、また重ねては磨き上げる工程を経て、絵の具や水彩画にはない、深みと輝きが生まれます。

ギャラリー

精神的な世界から故郷福井の風景まで、作者のインスピレーションが込められた一枚をご覧ください。

作品についてのお問合せ

Japan

プライバシーポリシー を読み、同意しました

Facebook      Instagram